よって、当然、人気プロレスラーの弟であり、レスリング銀メダリストである永田克彦に肩入れした記事を書くのは当然である。
シドニー五輪。
プロレスオタクの友人に「永田の弟はどうか?」と聞かれた。
当然「二回戦失格」だと答えた。
私だけではない。
誰もが、そう思ったはずである。
くじ運の良さもあった。
しかし、くじ運の良さを自分のモノに出来たのは永田の努力の蓄積による実力であった。
フロックならば、間違っても、ロシアの王者にあそこまで完全な勝利を得られなかったであろう。
銀メダルを獲得した夜、明石屋さんまにいいように茶化される永田と、今の煽りVの永田は同質である。
さんまが一番受けたのは「東金出身」という永田の言葉であった。
朴訥、純朴。
朴以外の言葉が見あたらないような純粋なピュアなアスリートそのままの永田克彦が、奇跡を呼んだシドニーの夜であった。
青木戦、永田は誰が見てもカチカチであった。
まさか相手がタックルには来ないであろうと思っていた節がある。
それでも青木の放ったタックルに、永田は反応した。
反応した肉体が見事にバービーの形を醸し出したまま転倒された。
私は、それが永田の反射神経そのものであると思う。
誰も真似出来ない反応は見せたのだ。
あれだけ棒立ちのままタックルを浴びても、それでも見事な反応は見せたのだ。
グランドで脇を差された永田は立ち上がった。
脇を差されたまま、いっそ、かんぬきでもいけばよかったが、自分を見失ったまま、グレコの選手が苦手な柔道の足技にやられた。
永田よ、三流、四流以下のアマチュアレスラーの私が、天下の銀メダリストに向かって記す言葉を許して頂きたい。
シドニー五輪、あのロシアの強者相手に、しっかりと脇を締め、プッシュし続けたあの姿はどこへいったのか?
あのロシアの王者の猛攻にも倒れなかった、あの姿はどこへいったのか?
総合とレスリングの違いなど無い。
その違いは、永田自身が描く幻影でしかない。
何故、あの時の姿勢そのままで、相手に向かえないのか?
青木程度に隙を見せ、転倒させられた自分の恥をもう少し考えて欲しい。
徹底的に考えたその後は、誰もの心が折れるくらい、強い永田克彦を取り戻して欲しい。
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