格闘技の新団体ワールド・ビクトリー・ロードが発足記者会見をしたが、思いのほか、格闘技ファンの間では拒否反応が強いようである。
私は少し似た風景を思い出した。
プライドの発足記者会見時、もっと前に遡れば、SWS旗揚げ時と、どこか似たような拒否感の空気を感じてしまうのだ。
新興団体の出現に過敏になり、どこかで抵抗を感じてしまう事は、かつてのプライドやSWS同様、格闘技界が、かつてのプロレス村と同じく、ムラ社会になりつつあることを示しているのだ。
昭和のプロレスブームが去った後、残ったファンたちでプロレス村が成立した。
格闘技バブルが終わり、残ったファンたちで同じように格闘技村が出現したのである。
そんな格闘技ファンの新団体への若干の脅威とやらがあったとしても心配は無用である。
おそらく福田会長が考えている新団体構想と、イベント運営側の思惑は完全に異なっているはずである。
福田会長の考えている事は、ボクシング協会と同じ、地道で、健全な社会性を持った団体である。
しかし、イベント側はバブルの夢を追うはずであろう。
しかし、格闘技村の住人を総動員しても、あの格闘技バブルの再来は二度と来ないのだ。
そこに無理に実体のない利ざやを求めようとしてイベント側が暴走したとき、福田会長の作った協会、コミッションの役割が発揮されるだろう。
亀田によって一時のバブルと化したボクシング界であるが、福田会長側が求めるものは亀田以前のボクシング界で有る。
王者クラスとなっても、アルバイトしているボクサーたちが多くいる中で、多くの総合格闘家たちが同じ流した汗の量を持って、ボクサーたちよりも美味しい想いをして来た。
格闘技界が健全な収支のバランスに乗っ取って、身の丈に合った、息の長いジャンルとなることを私は新団体に期待している。
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