2008年01月26日

三崎対秋山に見る過剰な差別・逆差別とは

先日、差別に対しての私の意見を記したところ、メールもいつもより多数頂き、思わぬ反響があったようです。
しかし、私の文章能力の無さ故に、上手く伝わっていない部分も有り、もう一度だけ記させてもらいたいと思います。

私は韓国人として、この国に生まれて、この国に対して不条理・孤独感・怒り等様々な感情を経験してきました。
しかし、それを持って差別等と言ったつもりはありません。
また、言うなという教育を親から受けてきました。
差別を唱えて一生を終えるような人生ほど馬鹿らしい事は有りませんので。

私が書いた不条理の部分に、「参政権の事か?」と、馬鹿な事を書く輩がいましたが、私は成人前に帰化したので、参政権も何も関係ありません。
どのような事か一々書くつもりも有りません。
日本の皆さんが異国で、他国籍、そして他民族の人間として生活すれば当たり前のように分かる事です。
それは、どこの国で暮らそうが仕方なく有る事です。

それをいちいち差別だと唱えて生活していていくほど勿体ない人生は有りません。

かといって、いちいち、日本人が、私たちに対して「民族で括って」とか、「同じ韓国人だからどうのこうの」と批判するのは何なんやと思ってしまいます。
外国で暮らせば、同じ国の人間に同胞意識を持つのは当たり前の事でしょう。

そういう意味で秋山が出たとき、私は感情移入できるかなと思っていました。
しかし、出来ませんでした。
韓国人という属性以上に、私の属性は、レスラーであり、プロレスファンという事が大きな原因でしょう。

秋山は太極旗をつけています。
国を背負っている人間と闘って、勝利し、「日本人は強いんです」と言った三崎の行為に対してどうのこうのいう人たちは、全く理解出来ません。
その事を、実は一番理解出来ないのは、私のような韓国人では無いでしょうか?

少なくとも韓国の闘いで「テーハンミングック」と絶叫した人間がいくら日本に帰化しようと、韓国人としての属性でリングに立っているのは周知の事実です。
その男と闘ってマイクした三崎の台詞を批判する理由が分からないのです。

私は、まだ帰化していない親戚たちと接していて、他国籍の人たちに優しい法律、制度が出来たらなと心底思います。
しかし、それを声高に「日本はひどい」と唱えるような事は、少なくとも、帰化していない私の親戚も、誰一人としてしないでしょう。
多数決の論理に従うのが、民主主義です。
少数派の利便等気づかない事が当たり前の事です。
だからこそ差別だと叫ぶよりも、少数派の困窮した部分に利便性を与えられるような提案をして、早く親戚たちを救いたい。
そういって帰化して議員を目指している同胞の姿を私は忘れられません。

この国は不思議な事に、自虐史観あるいは軍国主義妄想の極端さが、いささか、他の国より振り幅が大きいようです。
そういう国には、私たちのような少数派を待ち構えるワニの口がうようよしています。
右翼と左翼です。

私はかつて成人前、右翼団体に出入りしていた事が有ります。
しかし、私の好きな東洋思想を軍国主義ひいては暴力主義に転化させる考え方が嫌で、縁を切りました。
あれは儒教や武士道に間違った偏見を植え付けてしまいます。

左翼の人も近づいてきました。
あなたたちはひどい扱いを受けてきた。
私たちの先人の過ちを謝りたいと、馬鹿な事をいう輩にゾッとしました。
その人たちにとっては、民主主義の国で社会主義や共産主義を唱えるほど安全な事は無いのでしょう。
また社会主義や共産主義の国ほど、国家を形成した後は単純化した、つまり儒教を彎曲化した主従制度を上手く利用します。

武士道であれ、儒教であれ、社会主義であれ、共産主義であれ、それらの真の思想を理解した人とは別の方向で、現在の右翼・左翼は動いているのです。

右翼と左翼の嫌らしさを経験してきた私から言わせてもらえば、日本人は強いんですといった三崎をすぐに国粋主義に結びつけるほうが、どうにかしているでしょう。

私の好きな長州力は言葉もしゃべれないまま、母国の代表になりました。
しかし、代表として涙したのは、自分の大学の先輩が日の丸を掲げた瞬間だったといいます。
長州力の属性が、民族や血、国籍と言った受け身的な属性を超えて、能動的に自身の属性が「日本の大学のレスリング選手」として昇華されたのです。


いたずらに差別されたとか、嫌韓、反日を唱える双方の人たちに私は強く訴えたいです。

同じ東洋民族、もっと対すべきは、別に有るでしょうと。

人気ブログランキングへ











posted by shingol at 13:21| 管理人より | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする