IGFは純然たるプロレスである。
しかし、プロレスのカテゴリーに入るには、プロレス村の趣とは異なる世界なのだから、私は、もう、IGFはプロレスファンに頼らず、独自の道を進んでいった方が良いのだと思っている。
例えば、プロレス雑誌等読む事も無いながら、かつてのプロレスブームの残像を楽しもうかという一見さんを固定ファンにしてもいいのではないかと思う。
少なくとも、そういうファンにはプロレス村の色も匂いもついていない。
もちろん、そのようなファンだけで団体を継続出来る困難さは知りはするが、少なくとも、今のプロレス村の住人たちに評価されるままならIGFには未来は無いであろう。
プロレスブーム以降、全てのプロレスは説明過多、過剰サービスに走りすぎてしまった。
ファンが沸けば、良い試合。
結末がしっかりとしていれば良い興行。
リアルでないなら純プロレス。
馬鹿な事だ。
小説を読めない人間。
ハリウッド映画しか楽しめない人間。
受け身的な娯楽しか楽しめない人間。
能動的に答えの無い物を想像する楽しさを知らない人間。
プロレスブームを経た後のプロレス村の住人とて、それらと同じなのである。
涌かない試合ほど面白い物は無い。
何がしたいのか分からない試合ほど興味を引かれる物は無い。
噛み合ない試合ほど凝視してしまう物は無い。
あっさりと終わってしまった試合ほど余韻の残る物は無い。
総合格闘技でないプロレスでの闘いほど殺気立つ物は無い。
なのに、それら全ての正反対を価値感を求める現在のプロレス村のファンたちにIGFは必要ないであろうし、また、IGFは彼らの価値観で勝手に評論される筋合いも無いであろう。
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