90年代、私は長期の休みの度、父と韓国で豪遊を続けました。
夜中になり、父が寝た後、ホテルを出て、一人で韓国の裏路地を彷徨いました。
小さなカフェかバーか区別のつかない店でしたが、エギィハングゥマル、赤ん坊の韓国語だけを頼りに、何とか、ビールを注文出来ました。
カウンターで日本で考えられない、ぬるいビールを飲んでいると、この歌が流れました。
韓国に行った所で、日本の数倍の孤独を味わうだけの、在日韓国人にとって、このような優しい曲に出会えた事は大きな喜びでした。
店主に教えてもらった名前を頼りに、翌日、釜山の町で、この歌手のCDを購入しました。
数年後、日本の映画の主題歌にも成るとは想いもしませんでした。
このような曲が、韓流ブームのような消費的な世界の中に巻き込まれなくて済んだ事を私は嬉しく思います。
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